幾望報

きねもておもちつけ

カクヨム餅

4月から重い腰を上げてWeb小説の連載を始めた。

kakuyomu.jp

連載ったって誰から頼まれているわけでもない、自分で勝手にやっているのだ。

でもネタとして何年も温めてきたものが形になっていくのは純粋に嬉しい。

温めすぎてちょっと腐りかけているんだが、それを気にしていては一生日の目を見ることはないとわかっているので、まあとにかく外に出してみたわけだ。

 

評価はどうかというと、クソボケの極みである。

ボケが。クソ。

ザコがよ。

 

多くの人にとってつまらんもんを書いているんだろうなあと思うが、かといってその程度でやめられるものではないことも改めて確認できたから、まあよかった。

30過ぎてもティーンズの自意識と闘っとるやつ、おるか?

僕は多分しばらくこんな感じだ。やれるだけやってみたい。

よく考えたら実兄もまだ売れないバンドマンをやっているので、魂の形が一緒なのかもしれない。

でも定職にはついたほうがいいと思うよ。

 

さてどうせ趣味でやっているのだ、投稿してもPVが伸びないことを気に病むまい、とは思いつつも、原因があるならそれを排除できるに越したことはない。

なんといっても読まれなければ小説の体をなさないことは承知している。
今は周りの温かい目でなんとか見てもらっているに過ぎない。
ありがたいことだが、それだけに甘んじては腐るような気がして、なにかしたいと思った。

というわけでカクヨム内でいろいろ先達の方法を盗むこととした。

みんな苦労してんだなあ。ありがてえありがてえ。大事に読むよ。

 

実際読まれない理由としてはいくつか考えられる。


読まれる以前に、作品の存在が人の目に触れるという段階から追っていく。

①見つかっていない

…日夜何百何千の作品が放たれるこのインターネッツで知らない誰かに見つけてもらえる可能性はほぼない。知らない人に見つかるにはどうすればというと、まあたいていの人は評価のある作品を選ぶわけだから、評価を得ることが必要だ。カクヨムではトップページに「注目の作品」「ランキング」「人気タグ」が上の方に表示されているので、何か新しい作品をという人は大抵ここから探すのだろう。

では見つかりもしないのにどうやって評価を得に行くのか?

とんちみたいな話だが、評価を得ていなくても人の目に触れる方法がある。それはすでに知っている人を利用することだ。まあつまり周囲への宣伝と営業だ。Twitterだのなんでも使ってな。ただこれをやりすぎると最初は良くても普通に嫌われる。別に友達だからってそいつの文章まで全部読みたいわけじゃあないからな。そんなに暇じゃねえしよ。とかみんな思ってるのだ。実兄の例があるからよくわかるなあ!

いや、僕は兄のことは好きだよ。

だからより確実なのは、読んでくれそうな人を探して個々に繋がりを作ることだろう。要するに作家同士の繋がりだ。相手も自分も読まれることと評価されることを求めているからwin-winだ。こうして初めましてー!みたいな挨拶から交流が育まれていくわけだ。評価がもらえたねえ。レビューももらえたねえ。いいことづくめだねえ。

ただこの場合自分が求めるだけのことを相手にしなければならない。それも、いくつも評価が欲しいわけだから、いくつも作品を見て評価し、いくつもの作家と交流しなければならない。なんかmixi時代に戻った気分だよ。

そんなんやってられるかというのが本音のところだ。

じゃあそれをせずにPV数稼いでみろよって話なのだが、結局3ヶ月経っても100PVそこらしか稼げていないクソザコだからこんなことを書く羽目になっているのだ。苦しいぜ。

でもそれに踏み込まないのは単にコミュニケーションが苦手というだけじゃあない。また兄の例を出してあれだが、バンドマンだって同じことをやる。自分のバンドを知ってもらうために他のバンドと交流したり、次のチケットを買ってもらうために他のバンドのライブにいったりする。確かにそうした中で本当に通じえる仲間ができるのならそれはもう願ってもないことだと思う。

ただいずれの業界でも狭い範囲で互いに評価し合って承認を得ることは本質的に資源の食い合いでしかないのだ。それが新規顧客を呼び込む起爆剤になればよいが、ならなかったらただただジリ貧だ。売れない者同士が承認をやり取りして輪が完結してしまうのを何かの漫画でダサイクルだかいう表現がされていたが、まさにそれにあたる。

そうはなりたくない。が、人には読んでもらいたい。

大体人とわざわざ交流するなら承認や評価というものを目的とせずその人自身を目的としてお付き合いしたいものだ。でなければ空っぽだ。この歳でそれをやるのはさすがに心身にこたえるよ。

だからその線には一歩踏み込めないでいる。

結局は自意識の問題なのだとわかった。

自分を納得させるいい方法を今後探す。

 

 

②読む気にならない

…さて第一の壁がデカすぎることがよくわかったところで、悩んでいても仕方がないので次の段階だ。仮に誰かに見つかったとしよう!ありがてえなあ。

カクヨムではキャッチフレーズが設定できるし、あらすじなどの内容も同時にサムネイルとして表示される。作品自体が人の視界に入った時に読むか読まざるかを決めるにはタイトルはもとよりサムネとあらすじを含んだ一瞬の視覚情報が大切になるということだろう。なんだかどこもかしこもインスタ然としてきたな。

一画面1秒もかけずにすいすいスワイプされてしまう昨今の流れを考えると、短い文字数でインパクトを残してまず手を止めねばならないが、それはそれで難しい。コピーライターじゃあないんだから。

これについては実際に読んでくれた人にアドバイスでも仰ぐのがいいところかもしれん。聞いてみよう。

 

 

③読みにくい

…見つかって、読む気になって、ページを開いてくれたとしよう。ありがてえなあ。

とりあえずこれに対処することにした。ここまでたどり着いた人には真摯に向き合いたいもんだ。

どうもWeb小説にはそれなりの形式があるらしいな。

つまり横書きやスマホ上のレイアウトを前提とした視認性・可読性の確保が求められる。

多くの先輩作家は改行とセリフを増やすことでそれらを行っているようだ。
とはいえそもそも、かつて自分が読んできたセリフばかりのラノベ然とした形式を、なんとか、もそっと大衆小説然とできんかと思って筆を執っているので、地の文はあまり減らしたくない。

キャラクター小説を書いておきながら贅沢な話かもしれない。

そういうわけでとりあえず改行をバキバキに増やしてみることとした。

いつもはPCで縦書きしているので不自然極まりないが、貼り付けた後に適宜間を開けてみる。まあ内容が大きく変わることはないのだから、それで読む人が読みやすいと思ってくれるなら、行間ぐらいどんどん開けてやればよいのだ。

形式にこだわるほどご立派な小説を書いてはいない。

 

 

④読んでもつまらん

…これはもう、な。

知るかーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

んなもん仕方がないので今後に期待しながらやっていくしかない。

傑作が生えてくるのを待って何年も鬱々と過ごすのはもうやめにしたいからそもそも公開に踏み切ったのだ。才能のことはひとまず諦めて駄作でもとにかく書く。

それがあたしのロックンロールアチチュードってわけ。

 

 

 

 

つまりオタクは自意識が強いという話だが、

kakuyomu.jp

今はつまらんくてもいい。読んでくれると僕は嬉しい。という話である。