幾望報

きねもておもちつけ

筋肉餅

結婚して1年以上が過ぎたわけだが体重と腹回りが増加の一途をたどっている。

もはや増長と言ってもよい。

一度冷静になって結婚前の体重と体脂肪を思い出しながら家にある体組成計に乗っかって見たら体重は3キロ以上増え体脂肪率は4%ほど上がっていた。

この体脂肪率4%とはどういう数字かと試算してみた。

当時の体重と体脂肪率がだいたい62kgの13%だったのでこの時点で体脂肪は8㎏あったことになる。

対して現在65.4kgの17.1%にまでなってしまったので11kg超というわけで。

 

 

f:id:Omochi-festival:20190607221642p:plain

 

 

いやはや、これでは純粋な脂肪がまるまる3kg増えたということになる。

 

脂肪3kgだと?

 

スーパーの精肉コーナーに置いてある牛脂が一つ7g程度ということなので私はこれから自分がこの1年で身に付けた脂肪だけで428回すき焼きができるわけである。

これは毎夜すき焼きをしても1年では取り返せない量だ。

しかもすき焼きをするほど太るので永遠に私は私の脂肪に追いつけないことになる。

さらに悪いことに今のは単純計算の数値だ。同時に減っていった筋肉たちの比重を考えると、増えた脂肪は3kgよりもまだまだ多いことになる。

そうなると私は毎日2食すき焼きを食べないと自分の脂肪を消費できないわけだが。

こうなっては具はすべて豆腐にせざるを得ないだろう。

溶き卵に飽きたら豆腐をバニラ味のホエイプロテインをくぐらせる。

 

 

くぐらせるわけがないだろ。

 

 

どうしてこんなことになったかと言えば、ひとえに妻が料理に腕を振るい続けたためである、とのろけてしまいたいところだが実際原因はそれだけではない。(これもあるにはあるが)

思い返せば結婚のさらに半年前、それまで週1~2回のペースで行っていた運動が突然の体の不調で続けられなくなった。町の道場で長いこと武道をやっていたのだが、いかんせんヤってしまったのは腰だ。なんのことはない、車の荷物の上げ下ろしがきっかけで。いままで感じたことのない種類の痛さだった。これではさすがに受け身は取れないし、そのときは正座も難しかった。

一過性の物だろうと思ったのではじめ接骨院に行ってはみたが、どうも楽になるのは電気を流して温かくしてマッサージを受けたあとぐらいのものだ。何回か通ったあと、きちんと整形外科を受診した。正直なところ、整形外科にはあまりいいイメージがなかった。というのも、だいたい何かしらの痛みを訴えて受診しても、「骨に異常はないので湿布を出しておきます」といって大した処置をしてもらえたためしがなかったからだ。

まあしかし、もしもということがあるのでやはり体の不調があれば一度は医者に行くべきだろう。結論から言えば私の場合「骨に異常があるぞ」ということがわかった。なんのことはない、これまでが健康すぎたのだ。それは湿布しか出してもらえないわけだ。

医師の診察ではヘルニアの二歩手前ぐらいのもので、姿勢によって骨が神経にさわさわしてしまう状態を簡単に戻すことはできないので、痛みのないきちんとした姿勢を維持できるよう体幹の筋肉を鍛えることを指示された。

もちろんそれから、何もしなかったわけではない。体が楽な時に負担をかけないようにできる限りの筋トレをした。幸い半年ほどでだいぶと楽になり、今も小康状態が続いている。

しかし結婚、引っ越しとライフステージを経る中でいろいろ状況が変わってきた。引き続いて思い立ったときに筋トレに励むようにしていたのだが、アパートの2階住みとなったためあまり夜に音を立てることもできない。激しい有酸素運動には向かないので、必然、高負荷の無酸素運動に取り組むこととなり、まあ、早い話がすぐバテるのであまり続かなくなってしまった。

加えて、一人暮らしの時のように気ままな食事をとるわけにもいかない。妻が作ってくれたものをうまいうまいと食べる。食べ過ぎる。運動しない。食べ過ぎる。結果がこの腹である。実家の父が肥満体型なので行く末をわかったつもりではいたが、まだもう少し頑張ってほしいところである。

会社としても一つの事業所での年限がもういっぱいになってしまったので、4月になれば新しい職場に異動することがわかっている。新しい節目にこの腹を引きずったままでは少し格好がつかないところがある。ので、自分としてはなんとか脂肪を筋肉に変換していきたい。

そこで目を付けたのがこれだ。

www.youtube.com

ちゃんとCDを買って聴いてみると2番のあとでトレーニングパートがある(?)ので、聴いているだけで一緒にトレーニングができる仕組みになっているのだ。何を言っているのかわからないと思うがこの楽曲には大サビ前にトレーニングパートが挿入されている。このオタク・ソングの音声波形に含まれる特殊な高周波によって我々は自然と足を肩幅に開いて片足の膝と逆の肘をくっつけるように腹筋を収縮するよう仕向けられているのである。何を言っているのかわからないと思うが私にも何を言っているのかはわかっていない。しかし腹筋は収縮している。そういう歌である。

アニメの各話終盤にもきちんとトレーニングパートが用意されているのでこちらもぜひ活用していきたい。

いやまったく美少女とでも一緒じゃないとオタクはまともにトレーニングもできないのである。

 

とはいえかの上人の言葉とされる『歎肉抄』にも「パンピーなおもて筋肉を遂ぐ、況やオタクをや。」とある。

山川草木悉皆筋肉。オタクは己の内奥と対話することに長けているのでインナーマッスルは早めに鍛えられそうというものだ。

 

要するにオタクはキモいという話であり、はやくリングフィットアドベンチャーが欲しいという話である。